2025.05.30チャレンジャー発表会 STAGE UP MEETING 2025を開催しました!
オーディション事務局去る5月12日、前年度の活動報告と今後の活動計画をチャレンジャーに発表してもらうイベント、STAGE UP MEETINGを開催いたしました。

昨年秋の交流会から約半年ぶりとなるリアルな発信の場。30人全員が参加するとのことで、三井グループ25社の社員も駆けつけ期待も最大値に。

ついにスタート!


TBSテレビ・蓮見 孝之アナウンサーを司会に迎え、ついに発表会がスタート。
まずは事務局からご挨拶。プロジェクトとして発足してから3年目、チャレンジャーが一人も欠けずに参加を継続し、精力的にかつ誠実に活動してくれていること、そして三井グループ25社が温かくサポートしてくれていることに感謝を伝えました。
ご参加いただいた三井グループ25社の社員に向けて、これまでの活動の振り返りや面談や支援金などについても報告しました。
チャレンジャーそれぞれの興味深い発表
第1ブロック
鈴木 健太さん(研究・留学部門)

数学研究でチャレンジを続ける鈴木さん。
マサチューセッツ工科大学の学部期間に7つの研究賞を受賞し、2024年は4本の論文を発表。プリンストン大学の博士課程へ進学し、新しい観点での研究を継続していくことを宣言してくれました。
北井 朝子さん(研究・留学部門)

東京大学医学部で細胞への機械的な刺激、細胞の多様性を研究。
ハーバード大学メディカルスクールでの刺激的なインターン生活、そして今後の展望を発表してくれました。
向井 響さん(カルチャー創造部門)

ポルトガルのポルト大学に在籍し、人形浄瑠璃・文楽作品の制作公演を進行中。
乙女文楽ひとみ座とポルト国立人形劇団の共同制作による公演を、日本大使館の後援を受けてポルト大学で行いました。2026年にはポルト国立人形劇団との日本公演も控え、アーティストとしてのさらなる躍進を見せてくれました。
久保田 しおんさん(研究・留学部門)

ニュートリノ物理学の研究に加え、科学と社会をつなぐ活動に取り組み、世界中を飛び回っていた久保田さん。各方面からの研究評価・受賞を得ながら、今後は物理学博士としてローレンスバークレー研究所でどっしりと腰を据えて研究に集中したい、と意気込みを語ってくれました。
久保田 徹さん(カルチャー創造部門)

ミャンマー・タイ国境メーソートを拠点に、ドキュメンタリー作品制作とクリエイターサポートを継続中。創設したドキュ・アッタンスクエアでの映像機材の無料提供をはじめ、アジアや世界のクリエイターとの連帯について、熱い想いが見受けられました。
王 方成さん(研究・留学部門)

分散宇宙システムに取り組む一方で、宇宙研究を活かしてサッカーのデータ解析についても研究中。
2024年は、国際学会での主著4本をはじめ、様々な成果を挙げることができました。海外進学を目標に多忙な日々を過ごしながらも、興味ある分野を追求する姿を見せてくれました。
大塚 健太郎さん(カルチャー創造部門)

能や古典演劇を現代劇に解釈して創作を行う劇作家・演出家。
2024年度は2本の新作公演を行い、アートビエンナーレCINARS2024(カナダ)の参加などの活動を行いました。多彩な経験の中で気づいた初心を胸に、今後も作品制作に臨む意欲を見せてくれました。
第1ブロックの最後には特別サポーターのETIC.様より、三井グループ各社のサポートを最大限活用し、どんどん成長してほしい、とコメントをいただきました。
第2ブロック
大村 慧さん(事業・社会活動部門)

医療・福祉モビリティのインフラづくりに邁進中。
車好きからすべてが始まったという大村さん。サービス利用者からの高い評価を得るなど、着実な事業成長を報告してくれました。
プラート アルヴィンさん(研究・留学部門)

コンクリーションの形成過程の追求のため、世界各地で地質の研究・フィールドワークを実行。国内地質学会、オーストリアでEU最大の地質系学会での発表を行い、今年度はそれらの成果を論文化したいと意気込みを見せてくれました。
稲垣 桃さん(カルチャー創造部門)

現代美術作品の制作を軸に、様々な活動に取り組みながら、ネットワークを広げている稲垣さん。
今年夏には三井住友銀行東館アース・ガーデンにて個展を開催。まさにステップアップしている様子でした。
宮瀬 環さん(研究・留学部門)

学際的なファッション研究、そして制作も両立して進行。今年の9月からは、ロンドンの美術系大学院Royal College of Artへの進学予定です。
交流会をきっかけに、「自分のための活動」から「人に伝えたい」という気持ちが大きくなったことを話してくれました。
田中 亜希子さん(カルチャー創造部門)

「日本にもっとミュージカル文化を根付かせたい」という想いで、「学生ミュージカルガチバトルライブ(ミュージカル甲子園)」の企画運営に取り組む田中さん。支援による昨年度大会の成功と、新たな目標であるスクール立ち上げについて報告してくれました。
梶本 大雅さん(カルチャー創造部門)

絵本の読み聞かせとクラシック音楽や童謡を掛け合わせたコンサートを継続的に実施。
チャレンジャー・猪村真由さんとの共創プロジェクトの報告や、より良い表現を目指し、新しい音楽作品のかたちを創造するプロジェクトを紹介してくれました。
猪村 真由さん(事業・社会活動部門)

子どもが病気という経験を、力に変え、自分らしく生きられるように伴走支援を実行中。
病院を退院後、学校などへ復学する子どもたちへの支援がより必要であるという気づきがあり、新しい支援を開始。全国の小児科、専門病院に展開していきたいという熱い展望を語ってくれました。
中原 楊さん(事業・社会活動部門)

AIによるカルテの自動作成サービスを運用。
1年間を経て、国内各地で400施設の導入に至り、順調に組織も拡大。今後は医療従事者全体のタスクをサポートできるサービスに発展させたいとのことです。
第3ブロック
水澤 佑介さん(研究・留学部門)

文化観光の普及についてイタリアのボローニャ大学で研究を進めている水澤さん。
イタリアでのフィールドワークに加え、オランダで環境経済学を学ぶことを視野に入れており、積極的な姿を見せてくれました。
高井 万弥さん(研究・留学部門)

サステナブルな建築の可能性を追求し、ハーバード大学建築デザイン大学院で研究中。
今は、いかに美しく洗練された図面を書くかにフォーカスしているが、今後は社会に恩返しできる建築をつくっていきたいという変わらない想いを示してくれました。
桂 枝之進さん(カルチャー創造部門)

若い世代に向けた、身近な落語カルチャー「Z落語」を探求中。
言葉以外の落語の構成要素に着目し、多くの方が自然に落語に触れるきっかけ作り出し、落語を感覚的に楽しめることを目指す。今年度は台湾での公演を計画中とのことです。
加藤 路瑛さん(事業・社会活動部門)

五感にやさしい社会の実現を目指して、プロダクト制作や監修に取り組む加藤さん。
感覚過敏の方が安心して外出できる、レジャーを楽しめる日常のために、大阪・関西万博に設置されたカームダウンスペースの監修やセンサリーマップの開発など、活動の幅を着々と広げている姿が見受けられました。
大砂 百恵さん(事業・社会活動部門)

昆布を活用したメタンガス低減にむけた研究に取り組み中。
昆布粉末の利活用による地域ビジネスにも取り組みながら、活動を拡げ、昆布の仕入れ基盤を整えた1年間を、ユーモアをもって報告してくれました。
武田 かりんさん(カルチャー創造部門)

監督として映画制作に取り組む武田さん。
昨年度、中高生を招待して実施した上映会で鑑賞者から貰ったメッセージ、そして長編2作目制作に向け“たくさんの人の人生を照らす物語をつくる”決意を心を込めて発表してくれました。
岡本 萌花さん(事業・社会活動部門)

フリーマーケットイベントの事業拡大に挑戦中。Z世代における二次流通市場を再確認し、今後は日本のリユースを加速できる活動にも取り組んでいく。今年度は三井グループ25社とのつながりを活かし、大型商業施設でのイベント開催が決定しました。
高橋 鴻介さん(カルチャー創造部門)

「接点のデザイン」をテーマに活動中。
昨年度は海外に滞在し、15カ国で制作展示を実施し、人と人との新たな出会いのきっかけを体感。みんなのための遊びを実装した場所「接点の公園」づくりを目標に掲げました。
大日方 伸さん(事業・社会活動部門)

3Dプリントによるオーダメイドデザインの普及と共に、サステナブルなものづくりを目指す活動を実行中。デザイン上海、ミラノサローネなど国内外の展示会で評価獲得、大阪・関西万博での企業との実装、組織拡大など、勢いある活動を報告してくれました。
第3ブロックの終わりには菰田正信委員長より、チャレンジャーの積極的な活動をサポートできることがうれしく、よりグループリソースを使って志を達成してほしい、とのコメントがありました。

第4ブロック
大森 美紀さん(事業・社会活動部門)

排水問題の解決と水の価値連鎖を作ることに取り組む大森さん。
資源回収トイレの技術開発を断念するという英断を下したことを報告し、三井グループ・三機工業などのアドバイスを胸に、次へ進む姿を見せてくれました。
佐藤 愛海さん(研究・留学部門)

大好きなクラゲによる革命を起こすべく研究を進行中。
昨年度は、様々な壁にぶつかり、思う研究ができなかった、正直悔しさの残る1年だったとのことで、国内外でのフィールドワークや新たなネットワークを拡げる計画を熱く語ってくれました。
斎藤 杏実さん(事業・社会活動部門)

農業改革を通じた貧困解決を目指し、化学でアフリカの農業を変えるために活動中。
収穫期に応じて最適な農機具をレンタルできるサービスを進めながら、三井グループ・三井物産の皆さんのサポート関係により、新しいサービスに着手したことを報告してくれました。
巴山 未麗さん(研究・留学部門)

数十年で世界の言語の半分が消滅してしまうといわれており、ホームステイをしながら、50以上の言語研究を追求する巴山さん。その言語にしかないコトバの力に注目した今後の計画を紹介してくれました。他のチャレンジャーに刺激を受けてビジネスやエンタメを通じたアウトプットにも挑戦しているとのことです。
牛田 智大さん(カルチャー創造部門)

ポーランドのワルシャワに拠点を置き、日本・アジアでのクラシック音楽界のレベルアップに向けて活動中。
教科書となる書籍の翻訳を進めながら、ピアニスト活動を通して書籍の価値を高めたい想いを語ってくれました。
橋爪 海さん(事業・社会活動部門)

食品残渣を餌にしてミルワームを育て、代替飼料原料にするビジネスで水産養殖業などにおける課題解決に取り組む。商用流通のための準備をすすめており、さらに今後は養殖だけでなく、化粧品、ヘルスケア、エネルギー原料分野への展開したいと、大きな目標を掲げました。
発表の最後には、堀健一副委員長より、寄り道も深掘りも同等に大変だが、何一つ無駄にはならない、やってよかったと思えるプロジェクトになるよう最後までサポートしていきたい、とのコメントがありました。

発表会の後は記念撮影、懇親会を行いました。
福留朗裕副委員長より温かいお言葉もいただき、チャレンジャーのモチベーションも上がったように思います。



2027年度まで、まだまだ続くこのオーディションプロジェクト。事務局としても今後とも最大限サポートしてまいりますので、今後もチャレンジャーの活躍にご期待ください。
