三井グループ350周年記念事業

三井グループ350周年記念事業紹介レポート知らない三井に出会う
「Meet the MITSUI」

来れ、若きチャレンジャーズたち!
未来の三井高利を発掘する
「三井みらいチャレンジャーズ
オーディション」
の狙いに迫る

三井グループ350周年記念事業のレポーターに任命された好奇心旺盛な16歳の女子高生「みっこちゃん」。さまざまな不思議や発見を探して、徹底調査。みなさまに三井グループ350周年の記念事業のレポートをお届けします!
2回目となる今回、みっこちゃんが調査したのは、記念事業の一環として行われる「三井みらいチャレンジャーズオーディション」。未来の社会のために挑戦する人物を募るこのオーディションにおいて、三井グループはどのような「チャレンジャーズ」との出会いを求めているのか、そしてオーディションを通じて、社会に対してどのような貢献をしていきたいと考えているのか、その狙いを事務局の金井潤さんと、糠塚まりやさんに聞いてきました!

  • まず、なぜ今回オーディション企画を行うことになったのですか?
  • みっこちゃんは「人の三井」という言葉をご存知ですか? その言葉の通り、私たち三井グループには、人を大事に育てながら、企業活動や社会活動を行うという風土が、昔から根付いています。今回、社会貢献として350周年記念事業を行おうとなったときにも、人の三井なのだから、人にフォーカスした、人を育てる取り組みで社会に恩返しをしたいよね、という話が自然に出てきました。それで今回の企画が立ち上がったのです。
  • 「人を大事にする」ことが昔から変わらない伝統なんですね。
  • 三井グループの源流は、江戸時代に商人の三井高利が開業した「三井越後屋呉服店」です。高利は、当時から能力や才能のある人間をきちんと見極めて育てていくということを行い、事業を拡大していきました。京都にある三井家の菩提寺(真如堂)には越後屋で働いていた番頭さんや奉公人の戒名を彫り入れた総墓(供養塔)があり、そのことからも三井家が、いかに従業員である「人」を大事にしてきたかということがうかがい知れると思います。
  • 働いていた人を供養していたなんて、スゴイ!
    ところで、なんで今回は「オーディション」形式になったんですか? やっぱりいま、アイドルのオーディション番組が流行っているから!?
  • みっこちゃん、そういうわけじゃないよ(笑)。
  • 当初はオーディションではなく、「アワード」形式で、既に実績のある人から受賞者を選ばせていただくという方法も考えていたんです。でも、既に社会的な評価のある方を表彰するアワード形式では、「人を育てていく」という要件は満たせません。最終的には、実績のない方でも参加しやすいオーディション形式を採用することになりました。
  • まさにダイヤの原石を発掘して、磨いていくって感じなんですね。やっぱり、私も応募しようかなー。
  • 16歳以上から応募可能なので、
    ぜひ、みっこちゃんも挑戦してみてください!
  • ところで、「事業・社会活動部門」「研究・留学部門」「カルチャー創造部門」と募集部門が分かれていますよね。
    なぜ、この三部門になったんですか?
  • まず「事業・社会活動部門」ですが、私たち三井グループは今回のオーディションを通じて、若い人たちとのつながりを作りたいと考えています。
  • つながりというのは、一緒に仕事をするということですか?
  • 将来的にはそういうこともあり得るかもしれません。そう考えたときに、事業活動を行う三井グループにとってストレートにつながりやすい分野は「ビジネス」だろう、ということでこの部門を設けさせていただきました。
  • この部門の特徴は、ビジネスだけではなく、社会のために何かをしたいという方にも門戸を開いているという点です。「社会活動」にも重きを置いているのが、他のビジネスコンクールとの違いになってくると思います。
  • そして「研究・留学部門」ですが、今回16歳以上31歳未満の方という、若い世代を対象にしたオーディションとなりますので、もっと勉強をしたい、研究をしたいなど、中期的な目でチャレンジをしたいと考えている方々も応援したいと思い設けました。
  • 3つ目の「カルチャー創造部門」も、すごく気になります!
  • 人が人間らしく生きるためには、やはり文化的な活動というのも必要不可欠だと思うんです。
    三井グループの原点である「三井家」も、江戸時代には、絵師である円山応挙に作品を発注するなど、文化活動の支援を行ってきました。カルチャーを通じて世の中を変えたいと頑張っている人を応援してあげたいという思いから、「カルチャー創造部門」を設けました。
  • ますますオーディションに興味が出てきました!
    今回のオーディションは「未来の社会のために自らチャレンジする若者」を募っているそうですが、社会のために活動できる人を求められている理由はなんですか?
  • オーディションの告知ムービーでも「自分の挑戦でひとりでも多くの人を幸せにしたいという想いと志(こころざし)」というフレーズを使わせていただきました。「利他性」は今回私たちが重要視している審査基準の一つでもあります。その背景にあるのは現在の社会情勢。いま気候変動や紛争など、世界が深刻なリスクに見舞われていますよね。だからこそ、より良い社会を作りたいと考えられる方々を発掘し、育てることが、ひいては三井グループの社会貢献につながると思うのです。
  • いまは、たくさんの人が「世界平和」を求めている時期ですもんね!
  • そうですね。それに、これは今回審査員となっている方もおっしゃっていたのですが、究極の「利他」は「利己」にも通じます。「人を幸せにしたい」「人のために何かをやりたい」という利他的な考えは、「それをすることが自分自身に幸せにつながるから、成長できるから」という利己心を前提としている場合もあるのです。つまり、強い利他性というのは、ある意味で「自分を成長させたい」という意思の裏返しとも言えるのではないでしょうか。
  • 「人のため」が「自分のため」につながる……なんだか素敵だなあ。
  • さらに、失敗を恐れない、強い意思を持って活動を続けられるかどうかも、審査で見させていただきたいと思っています。素晴らしい技術やアイデアを持った人は世の中にたくさんいます。しかし、イノベーションに必要なのは、そういった「タレント(才能)」だけではなく、「最後までやり切る力」です。物事は決して計画通りには進みません。自分の確たるビジョンを持った中で、柔軟に軌道修正を繰り返しながらゴールに進んでいける、そんな胆力を持った方をお待ちしています。
  • 自分のやりたいことが明確で、しかもそれをやり抜く意思の強さが大事なんですね!
  • 最終審査を通過された方には、初年度に一律500万円の支援金を提供し、その後はご本人の活動状況やニーズに応じて、適宜サポートの内容を変えていく方針です(最長2027年度まで)。そういう支援方法だからこそ、「私はこういうことがしたいから、こんな支援をしてほしい」と明確に言えるようなビジョンや、意思の強さは必要だと思います。
  • それにしても、人によって支援の方法が変わるというのは面白いですね!
  • お金で支援してほしいという方もいれば、ネットワークや場を求めている方もいるでしょうしね。また、これはお約束できないのですけど、三井グループ25社の中から個社で「この人を応援したい」と名乗り出てくることがあれば、「三井みらいチャレンジャーズオーディション」の枠組みを超えた支援や、つながりも生まれてくるかもしれません。また、そういう人たちとのつながりは、三井グループにとっても「財産」であると考えています。
  • なんだか、話を聞いていてワクワクしました! でも、今回のオーディションは狭き門ですよね……。
  • トータルで30名(各部門10名ずつ)、採択したいと考えています。ただ、審査を通過しなかった人も「参加してよかったな」と思えるようなオーディションにはしたいと考えています。例えばエントリー書類にしても、自分の過去・現在・未来を整理していく項目が設けられていて、書いていくうちに自分が考えていることや、やりたいことが言語化されていくような設計となっています。もし今回のオーディションに落ちてしまったとしても、たまたまタイミングが違っただけかもしれませんし、この経験をもって、さらなるチャレンジを続けていただけたら嬉しいです。
  • 自分はこれからどうありたいのだろう?と振り返ることから、挑戦への「第一歩」が始まるんですよね。だから審査の結果に関わらず、オーディションに参加していただいたすべての方々が「チャレンジャーズ」であると、私たちは捉えています。
  • 自分を見つめ直して、新しい挑戦をスタートするための「きっかけ」となるオーディションなんですね。よーし、私もエントリー書類、書いてみようかな。今回はお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

<三井みらいチャレンジャーズ
オーディション>

三井みらいチャレンジャーズオーディション 
公式HP(エントリーもこちらから)
https://mitsui350th.com/audition/
三井みらいチャレンジャーズオーディション 
公式 X(Twitter)
@MITSUI_AUDITION

みっこちゃんプロフィール

16歳の高校生。いつでも好奇心旺盛で明るくポジティブなのが取り柄。人とおしゃべりするのが大好きで、少しでも気になることがあると、とことん調べずにはいられない性格。たまにまわりが止めるのも気にせず暴走しちゃうことも。