MITSUI MIRAI CHALLENGERS AUDITION | 三井グループ350周年記念事業

猪村真由いむらまゆIMURA Mayu

一般社団法人Child Play Lab.

2025年度コメント: Child Play Lab.は2024年度、病気を経験した子どもたちが退院後も自分らしく生きられるよう「あそび」を通して支援する「アドベンチャーBOX」「アドベンチャーASSIST」を開始しました。子どもたちが抱える言葉にできない不安や孤独と向き合いながら、胸の内に秘めるその子らしさを見つめ、かけがえのない時間を共に過ごしています。三井グループの皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。公式ホームページ：https://childplaylab.org/
最終通過時コメント: この度は、三井グループ350周年という節目の年に、このような形でご縁を頂戴できましたこと、光栄に思います。私自身「医療と他分野を応用して何か自分にしかできないことをやりたい」という漠然とした思いで看護学部に入学しました。学生生活を通じて志が芽生え、沢山の方々に支えられながら挑戦し続けられていること、また、この賞を通じて新たな応援団に出会えましたこと、心から感謝申し上げます。この出会いを糧により一層精進して参ります。

大砂百恵おおすなももえOSUNA Momoe

株式会社e-Combu

2025年度コメント: 2024年度は、初年度支援金を活用し、製品試作や浜の理解を得る活動を通じて、実行に移せる具体的なステップを描くことができました。地域ビジネスでは論理やデータだけで進まない場面が多く、人の意識や関係性と向き合う課題もありますが、それを乗り越えつつ、ビジョンに向けた最短最速のルートを模索していきたいと考えています。三井グループの信頼を力に、着実に歩みを進めていきます。
最終通過時コメント: 採択していただき、誠にありがとうございます。支援していただいた軍資金を活用し、現場にたくさん行き、よりよいプロダクトを開発していきます。そして、クリエイティブに世界をよりよくしていきます！昆布と牛と地方の可能性や面白さをe-Combuを通じて知って頂けたら嬉しいです。ワクワクする世界を一緒に創っていきましょー！

大村慧おおむらけいOMURA Kei

株式会社mairu tech

2025年度コメント: 2024年度はmairuの搬送車両を運行し、また予約システムとの接続による実証を実現できました。
この過程で搬送予約に関する貴重な知見を数多く得ました。また、協業先とのマッチングやオフィス選定など、事業推進に不可欠なサポートをいただきました。今後は東京都内での本格運行に向けて、特に医療機関との連携強化の面でさらなるサポートをいただけましたら嬉しく考えています。
最終通過時コメント: 手軽に利用できる移動手段が普及する中で、まだまだ進化の可能性を大いに持っている「医療・福祉を支える移動」の変革に、私たちは挑んでいます。今回、そんな私たちの挑戦に応援をいただき、事業を加速させる貴重な機会をいただきました。チャレンジャーの皆様と肩を並べ、成長できることを、心よりありがたく誇りに思います。更なる高みを目指し、引き続き新たな挑戦に果敢に取り組んでまいります。

大森美紀おおもりみきOMORI Miki

株式会社Nocnum

2025年度コメント: 実施できたこと：岐阜県垂井町に実験場所を作ることができました。
サポート：三井グループの技術者から実験や事業への専門的アドバイスを得ました。
今後求めること：プロジェクトの方針と目的*はそのままに、事業方針を少々変更する予定です。規模が大きくなりそうなので、実現に向けたプランを立てるために、技術者・投資家・事業家の皆様の知恵と力を必要としています。
「* 水と衛生の問題を人と技術の力で乗り越え、地球と人を豊かに」
最終通過時コメント: この度は採択いただき本当にありがとうございます。私たちが取り組む水問題は、土壌や河川の汚染、水不足、それらを原因とする衛生問題まで多岐にわたります。私たちは排水の適切な処理によって、世界のどの地域でも、安全な水と適切な衛生環境を当たり前に得られる世界を目指しています。三井グループの皆さまのお力添えをいただきながら、この目標の実現に向けてさらに事業を加速させていきたいと思っております。4年間、どうぞよろしくお願いいたします！

岡本萌花おかもともえかOKAMOTO Moeka

株式会社HAGI

2025年度コメント: 支援金でメガインフルエンサーを起用しイベントの認知度がUPし、また、イベントの決済システムやHPのリニューアルなど基盤づくりも行いました。その結果、売り上げは4倍になりイベントの参加者も1万人を達成しZ世代にフリマをより広げることができました。今後は、インフルエンサーだけではなく対面フリマでものを売る人を増やしリユースの意識を変えることでリユース文化に革命を起こしていきます。
最終通過時コメント: リユース業界にフリマで革新を起こします。オーディションに関わってくださっている皆様に岡本萌花を選んでよかったと思ってもらえるよう、常に最速スピードで行動し続けます！どんな些細なことでもアドバイスいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

大日方伸おびなたしんOBINATA Shin

株式会社積彩

2025年度コメント: 工場の拡張や、展示会出展など、スケールアップのための施策を行うことができました。海外の顧客も徐々に増えてきつつあるので、今後世界で活躍できる企業になっていきたいです。ただ、日本でももっと事例を作っていきたいので三井グループの皆様と実際の施工事例を作っていきたいです。
最終通過時コメント: 挑戦することには常に不安がつきまといますが、同時に楽しくて仕方がなく、常に楽しみながら私たちはものを作っています。
このような素晴らしい機会に選んでいただけたこと、それは少しでもこの楽しさが伝わったからだと思っています。
これからも私たちは楽しむことを忘れず、自分たちにとって最も美しいと感じる「もの」「ものづくり」を追求し、楽しみながら世界を変える過程を歩んでいこうと思います。

加藤路瑛かとうじえいKATO Jiei

株式会社クリスタルロード

2025年度コメント: 支援金は会社に増資させていただきました。支援金によって、カームダウンスペースのメーカーや素材工場を訪問させていただき、今後の協業や新商品開発について話を進めることができました。また、国内のカームダウンスペースを導入した施設やイベントを訪問し、担当者の生の声を聞くことができました。2025年度は、三井グループが管理運営される施設で、カームダウンスペースの設置やセンサリーツアーの実証実験をしていきたいです。
最終通過時コメント: オーディションの最終通過者に選出してくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。私は感覚過敏の課題解決を目指し、感覚過敏研究所を設立し、啓発活動、商品開発、研究に励んできました。現在、感覚過敏の方々が心地よく過ごせるように「クワイエットアワー」や「センサリールーム」、「カームダウンスペース」、「センサリーマップ」の普及活動に力を注いでいます。三井グループのお力をお借りして五感にやさしい社会を実現します。

齋藤杏実さいとうあみSAITO Ami

KAMBANG Farms and Supplies. ltd

2025年度コメント: 初年度支援金にて、ガーナでの事業継続性を高めるための日本法人設立、農薬散布用ドローン1台の購入、1名の新規人材獲得が可能になりました。24年度上半期には、中東三井物産の方々と複数回・断続的に議論し、事業計画のブラッシュアップをサポートして頂きました。事業のほかに、アフリカを目指す若者の共創プラットフォームとして一般社団法人Africa Asia Youth Nestを設立しました。
今後、アフリカに関わる三井グループ企業の皆様と、TICAD9とも連動させた企画をしたいです。
最終通過時コメント: この度は、最終通過者に選んでいただき大変光栄に思います。三井グループの皆様からの支援を受けて、アフリカ・ガーナの農に関わる問題を解決したいという目標に向けて本格的に始動できること、そして、私個人の夢の実現に向けて次のステージに上がれる近い未来を想像すると興奮し、一層身を引き締めて努力したいという想いです。

中原楊なかはらようNAKAHARA Yo

株式会社medimo

2025年度コメント: 初年度支援金があったおかげで、事業が資金的に一番苦しい時期を乗り越えることができました。
また、自分が大学卒業後に会社にフルコミットする意思決定の大きな助けにもなりました。これからは三井グループ企業様との連携をさらに深め、特に三井物産様の海外ヘルスケアネットワークをご活用させていただけますと幸いです。
最終通過時コメント: この度は数多のご応募から選んでいただき誠に光栄です。医療ヘルスケア領域の未来を考える時に、医師や医療スタッフの自己犠牲的な長時間労働で成り立っている現状をどうにか打開しないと、今まで通りの高質で廉価な医療を全ての人に提供することが不可能になります。将来医師として現場に立つからこそ、誰よりも強い課題意識を持って本課題に取り組み、持続可能な医療の実現に少しでも貢献したいと思います。

橋爪海はしづめかいHASHIZUME Kai

株式会社Booon

2025年度コメント: 九州北部地域に小規模ユニットや中規模プラントを展開し、生産の実証確認とともに食品残渣のアップサイクルを行っております。生産したミルワームはバナメイエビやトラウトサーモンの養殖飼料として加工され、静岡県磐田市、福岡県桂川町などで生産実証に着手しております。今年度はさらなる大規模生産実証を目指しており、社会実装に向けて生産原料や機械設備、流通に至るまで三井グループさまのお力添えを頂けますと幸いです。
最終通過時コメント: 生活の根源にある第一次産業は多くの課題を抱えながらも、人類は智や力を結束することで幾度と乗り越えてきた歴史を持つ。近年では技術革新が人類の繫栄を支えてきた一方、環境への依存度は高く、100年後の「美味しいごはん」を支えるような食の安全保障に適う設計ではない。今こそもっとサステナブルに、私たちが片務的に恩恵を享受してきた責任に応える必要がある。そのチャレンジを皆さんとご一緒できることが心から嬉しいです。

王方成おうほうせいO Hosei

東京大学

2025年度コメント: 2024年度はJAXAでの研究が本格的に始まり、3つの国際学会で発表を行うなど実りのある一年間になった。これらの学会では、ESAやNASAの第一線で活躍している研究者などとも話すことができ、今後の留学や研究インターンの実現のための大きな一歩を踏み出すことができた。
航空宇宙分野ならではの難しさも多く感じる一年間であったが、宇宙で生命を見つけるという究極の目標を実現するために引き続き全力で研究を続けていきたい。
最終通過時コメント: 今回のオーディションでご採択いただいたこと、大変光栄に思います。このご支援には、宇宙開発全体が発展することで、世の中がより良い場所になって欲しいという期待が込められていると思います。私は頂いた貴重なご機会を全力で活用し、特に宇宙機の群れの自律化の研究を通じて、人々の感動の地平を広げることに貢献していきます。まだまだスタートラインに立ったばかりですが、今後も何卒応援頂ければ大変幸いです。

北井朝子きたいあさこKITAI Asako

東京大学

2025年度コメント: 2024年の初年度支援金を元に、2025年4月から東京大学を休学し、Harvard Medical SchoolMarkus Basan Labで1年間の研究留学を開始しました。留学先では、細胞にかかる力とその応答の細胞ごとのばらつきが、どのようにして組織の恒常性維持のための細胞競合や腫瘍の初期成長に影響しているかの研究を行います。
最終通過時コメント: この度は、三井みらいチャレンジャーズに選出いただきありがとうございます。選考に携わった方々、日頃から研究の指導をしてくださる先生方に心よりお礼申し上げます。今回のチャレンジでは生物らしさの一つであるゆらぎと、細胞に対するセキュリティシステムの研究を進めます。細胞生物学の基礎研究を通じて、生物らしさを活かした社会作りで世界に貢献できるよう研究活動に精進していきたいと思います。

久保田しおんくぼたしおんKUBOTA Shion

物理学博士

2025年度コメント: 2024年度は、初年度支援金により、液体アルゴンを用いた次世代素粒子検出器の試作に本格的に挑むことができました。YouTubeや講演、三井グループ女性研究者との座談会記事などでの発信が広がり、賞の受賞や新財団理事就任、卒業後の国際的な研究キャリアへとつながっています。この経験を土台に、これからも自分の軸をぶらさず、研究と社会の接点を切り拓いていきます。
最終通過時コメント: この度は三井みらいチャレンジャーズに選出いただき、誠に光栄に存じます。
ニュートリノ物理学者である私のチャレンジは、基礎科学の社会への浸透です。何世紀にも渡る基礎研究により蓄積されてきた知識は、応用科学の発展と人類の更なる繁栄への道を切り拓きました。未来へ繋がる取り組みとして、海外だけでなく日本の次世代にも基礎科学の重要性を伝え、知識とその取得の過程が尊重される社会を実現していきたいと思います。

佐藤愛海さとうまなみSATO Manami

東京大学

2025年度コメント: 首都圏外でもクラゲ採集が可能となり、水産試験場等からのサンプル提供も受けられるようになりました。また研究室で実施できる範囲外の解析の外注によって最初の遺伝子データも取得できました。現在解析中です。実験に苦戦してしまい、あまりFWに出られず悔しさも残りましたが、今年度は国内外での視察・ネットワーキング・採集を計画中です。三井グループの持つ、水族館や船舶ネットワークのご協力も得たいと考えています。
最終通過時コメント: ずっとこんなことを研究して実現できたらどんなに素晴らしいだろうと考えていたことにチャレンジする機会をいただくことができ、本当に嬉しいです。ここからがスタートなので、今まで自分で準備してきたこと、やってきたことをさらにブーストし、海の未来を、そして地球の未来を明るくします。

鈴木健太すずきけんたSUZUKI Kenta

マサチューセッツ工科大学

2025年度コメント: 夏にオレゴン大学で開催された表現論の学会に参加し、私が取り組んでいるKazhdan-Lusztig多項式の計算の研究についてより一般的な圏論的な定理のアイデアを得ました。そのアイデアをKrylovとの論文にまとめている最中です。各地の学会で知り合った教授たちのご縁でイエール大学、台湾大学で私のヘッケ代数の研究の発表をする機会をいただきました。
最終通過時コメント: この度はご支援を決定いただき、ありがとうございます。まだ研究者としての修行を始めたばかりですが、着実に研究成果を上げていきたいと思っています。いただいた機会を最大限活かしていきたいです。

高井万弥たかいまやTAKAI Maya

ハーバード大学

2025年度コメント: 三井グループ企業のサポートにより、ハーバード大学のトップレベルの環境で建築に没頭することができ、多くの友達や教授からインスパイアを受けることができました。今年度は取り組んだプロジェクトごとに大きなテーマを定めることに成功し、建築の学びとレパートリーが一番深まった年になったと思います。今は設計スキル自体を磨くことに精一杯になっておりますが、今後は磨いたスキルをどのようにして社会に応用・貢献するかを考え、これからの時代に必要なものを見極めながら建築の可能性を見出していきたいと考えております。
最終通過時コメント: 将来は世界的に活躍する建築家になり、設計を通して多くの日本人にインスピレーションを与え、様々な方面から日本のイノベーションに関わりたいと考えています。常に人々をわくわくさせるような建築家になるべく、これからも一生懸命勉強に励んでまいります。

巴山未麗ともやまみれいTOMOYAMA Mirei

慶應義塾大学

2025年度コメント: 初年度はカリブ海諸国でのクレオール調査、グアテマラでの先住民言語（ガリフナ語、カクチケル語）調査に加え、2024年夏にはセネガル、トーゴでの調査も行うことができました。帰国後は、自身の研究のアウトプット先が論文だけでなく、より多くの方に言語の面白さを届けたいという思いからエンジニアやデザイナー等のメンバーを集め、kotohaプロジェクトをスタートさせました。現在は翻訳できない世界各国の言葉を集め、データベース化を行い、企画展やプロダクトの開発を行っています。 https://kotohajp.studio.site
最終通過時コメント: まさか自分が選んでいただけるとは思っておらず、本当に夢のようです。
私はマルチリンガルでも、言語学者でもありません。ただ、言語のつまみ食いスペシャリストであるという自信はあります。これまでも、30以上の国でホームステイをしたりしながら色々な言語をつまみ食いしてきました。
今年はどんな言語に出会えるのか、想像するだけで胸が高鳴ります。ぜひ期待していてください！

プラートアルヴィンぷらーとあるゔぃんPRAET Alvin

東京大学

2025年度コメント: 地球および宇宙空間における水に関連する現象への関心を軸に、精力的にフィールドワークおよび研究活動に取り組んできました。特にコンクリーション（球状の炭酸塩岩塊）を切り口に、日本国内、アメリカユタ州（火星のアナログサイトも訪問）、ネパール・ヒマラヤ山岳地帯において地質フィールドワークを実施しました。コンクリーション研究の一部成果は、日本地質学会にて口頭発表を行い、学生優秀発表賞を受賞しました。また、月面における水探査に関連した卒業論文を執筆し、現在は東京大学大学院へ進学しました。
最終通過時コメント: この度は人生を変える挑戦の機会をくださり心底ワクワクしていると同時に、感謝の気持ちで一杯です。この挑戦を通して、コンクリーションという地質学的な岩塊を起点に、1年かけて世界中のフィールドを地質調査する武者修行をする予定です。人と繋がり、現場経験を積み、研究試料を採集し、世界を見渡す視座を身につけ...その先に研究者として成長するだけでなく、異なる他者への豊かな想像⼒を持った人間に近づきたいです。

水澤佑介みずさわゆうすけMIZUSAWA Yusuke

ボローニャ大学

2025年度コメント: 支援金をもとに海外で学び、多くの方との繋がりを得られたこと、改めて感謝申し上げます。観光の中の何が繊細な観光地の摩耗を防ぎ、社会の持続可能性に資するのかを、研究者として今年度以降より深堀していきます。もし可能であれば、国や規模を問わず「持続可能なまちづくり」の取り組みやそれに関わる方々から、設計思想などに関するご示唆をいただけますと幸いです（特に「経年優化」という理念に非常に強い興味を持っております）。引き続き、何卒よろしくお願いいたします。
最終通過時コメント: 最終審査という機会をいただいたこと、通過者として選んでいただいたこと、とても光栄に思います。審査に臨むにあたり、何より常日頃お世話になっている地域の方々にギリギリまで、とても助けていただきました。その後押しをいただいた結果であると実感しております。自分一人では決して届かない舞台に立てていることへの感謝を忘れず、精進していく所存です。私を育てていただいた皆様・場所に恩返しができるように頑張ります。

宮瀬環みやせたまきMIYASE Tamaki

Royal College of Art (25年9月より)

2025年度コメント: ご支援により、大学院での研究と学外での創作活動、留学準備を両立することができました。環境に反応するウェアラブル表現の可能性を探る修士研究で修士課程を修了し、2025年9月からRoyalCollege of Artへ進学します。ほかのチャレンジャーズとの交流の機会を設けていただいたことも視野を広げる大きな契機となりました。包括的なご支援に感謝しつつ、学際的なファッション研究の確立を目指し、ロンドンでも実践と思考の活動を広げていきます。
最終通過時コメント: この度留学の夢、そしてその先の未来に向けてご支援いただけることを大変光栄に思います。色とりどりの可能性が交差するこのような場で、ユニークな仲間たちと出会い刺激しあえることに胸が高鳴っています。私が探究していきたいテーマは、身に纏うものを通じて未来の人間のイメージを模索することです。さまざまな分野が重なり合う学際領域を舞台に、まだない未来へ進んで参ります。

稲垣桃いながきももINAGAKI Momo

慶応義塾大学

2025年度コメント: 一年目は到底自力ではできない様々なことに挑戦し大きく成長を感じた。二年目は念願の個展を開催できる。わたしの現代アートは絵画と異なり、その装置そのものを売買するわけではない。自分の知らない視界を一瞬だけでも拡張するための媒介だ。さらに社会の在り方は、作品に触れてもらうだけでは簡単には揺らがないだろう。しかしたとえ小さな連鎖であっても、当事者とまだ渦中にいない私と鑑賞者を一本の線上に並べてみる行為自体に、社会を見直す手がかりが潜んでいると信じている私を、さらに信じて支援してくれていることに心から感謝している。
最終通過時コメント: この度は、心より感謝申し上げます。このチャレンジは、私のアート活動にとって大きな意味を持つもとなります。私のアートが世界に新たな価値をもたらし、文化の対話と多様性を促進する作品を創造し、より豊かな未来に貢献できるよう、精一杯取り組んで参りたいと思います。

牛田智大うしだともはるUSHIDA Tomoharu

ポーランド国立フレデリック・ショパン音楽大学

2025年度コメント: 2024年度は初年度支援金により、国際コンクールへの参加をはじめとする演奏活動の基盤整備や、翻訳作業の継続、そのための資料収集が叶い、事務局の皆さまとのミーティングを通して多くの指針もいただきました。今後も継続的な制作・発信のためのご支援をいただけたら嬉しいです。
最終通過時コメント: 三井グループ350周年を記念したこの素晴らしいオーディションにおいて、このような形で選んでいただけたことを光栄に存じます。将来にわたり日本のクラシック音楽界、次世代の音楽家、なによりそれを支える聴衆の方々に貢献していきたいと考えており、今回採択いただいたプロジェクトはその芽吹きとなるものと確信しております。三井グループに関わる多くの皆さまの胸をお借りしながら精一杯精進していきたいと思っております。

大塚健太郎おおつかけんたろうOTSUKA Kentaro

劇団あはひ

2025年度コメント: 2024年度は2つの新作公演『ピテカントロプス・エレクトス』（東京芸術劇場）と『愛し合えない』（広島アステールプラザ）を制作・上演し、大きな成果を得ました。加えて、アーツカウンシル東京の事業に採択され派遣されたカナダCINARSや台北での視察を通じ、日本の舞台芸術の国際的状況を俯瞰し、アーティストとしてだけでなくプロデューサーとしての視点も深化したと感じます。異文化・異分野の融和を目指す創作・リサーチを通じ、世界に向けた活動の可能性を実感しました。
今後も、三井グループのネットワークや文化施設との連携など、中長期的な協働の機会をいただけましたら幸いです。
最終通過時コメント: いまから600年以上前、世阿弥は、当時の猿楽に異なる芸能の要素を取り入れるなどさまざまなイノベーションをもたらし、現代の能に繋がる礎を築いたとされています。その精神を継承し、多様なメディアやカルチャーとの融合を恐れず、そして改めて異なる時代や土地に潜んでいた「演劇」の可能性を再検討しながら、それらをいかに思い出すか。無謀とも思われるかもしれない、そのような野放図を買っていただいたことに感謝します。

梶本大雅かじもとたいがKAJIMOTO Taiga

株式会社オトギボックス

2025年度コメント: 支援金を活用し、達成すべき目的として目指している中の１つである「障がいを持っている方もその家族も隔絶しない音楽空間を創る。」の部分に特化したプログラムである「ようこそ絵本の音楽会へ touch the world 」を「一般社団法人child paly lab. 」の協力のもと開催。地域の子どもたちとコンサートをつくる「TSUMIKIプロジェクト」を実施。子ども実行委員会によるコンサートを2公演開催。
最終通過時コメント: 大学1年生のときに始めたこのプロジェクトが、大きくなっていく中、今回ご支援をいただくことができ、本当に嬉しいです。絵本と音楽を通して誰もが豊かに生きることのできる社会を目指していきます。親子のために届けてきたこのコンテンツが地域とともに、もっと大きく社会に影響を与えることができるように、より一層、努力していきます！

桂枝之進かつらえだのしんKATSURA Edanoshin

合同会社rakugoka

2025年度コメント: 2024年度は落語のリズムとビジュアルに着目した2つの新規コンテンツ開発に取り組みました。
どちらも落語そのものの型に切り込んだ内容で、「何を残して何を変えるか」正解のない問いに判断を下す局面が多々ありました。0→1でコンテンツを作る体力の必要なフェーズに支援金を活用させていただけたことで、長い目線で表現の方向性を模索する意識を持てたことが有り難かったです。
最終通過時コメント: この度はご縁をいただきありがとうございます。
カルチャーを創造するという、枠組みや定量的な評価の曖昧な領域に目を向けていただけたこと、とても力強く温かい想いを感じております。
伝統と世代観のはざまで、自分は何を残して何を変えるのか、リスペクトと愛を持って真摯に活動して参る所存です。
落語の未来に、ワクワクしていただけるよう頑張ります。

久保田徹くぼたとおるKUBOTA Toru

一般社団法人Docu Athan

2025年度コメント: 2024年7月、長編ドキュメンタリー『境界の抵抗者たち』（59分）を制作・NHK BS で放送。
同作については英制作会社と共同制作が進み、劇場公開版の制作に向けて始動。9月にはタイ-ミャンマー国境のメーソットに事務所を開設し、国を追われた300名超のクリエイターに機材・資金・研修支援を実施。中国人ディアスポラや日本のアート施設とも連携し、国際的アートハブとして自由な表現空間の創造を進めている。
最終通過時コメント: 大変嬉しく思います。自分の背後にいる多くの人々の声について、審査員の方々に感じ取ってもらえたのだと思います。アジアで自由な表現空間を創っていくために、出来ることをやろうと思います。

高橋鴻介たかはしこうすけTAKAHASHI Kosuke

2025年度コメント: 皆さんのお陰で、1年間ヨーロッパ中を飛び回り、異なる文化や人の間に「接点」を生み出すものづくりをテーマに、様々な国で展示や制作を行うことができました。この活動が世界で通用するという実感が得られたのはもちろん、英語が得意でない自分が、自身の発明品を通じて世界中の人とつながれたことも自信になりました。今年も年齢、国籍、障害といった違いを超えて、楽しみながら関わりあうための発明を広げていきたいです。ぜひ皆さんの力を貸してください。
最終通過時コメント: 『接点の発明』は、私の個人的な気付きから始まった活動ですが、発明品に触れた人から喜びの声を送ってもらったり、共感する仲間が増えたり、そこから派生のプロジェクトが生まれたりと、私だけでなく『接点の発明』に触れた皆にとって良いインパクトが伝播していると感じています。だからこそ、この活動をもっと大きく、世界に広げていきたいと本気で思っています。これからの挑戦で、皆さまの力を貸していただけると嬉しいです。

武田かりんたけだかりんTAKEDA Karin

2025年度コメント: 2024年の夏に、自身の10代の頃の自殺未遂や不登校の経験をモチーフにした監督作『ブルーを笑えるその日まで』を池袋HUMAXシネマで上映した際、三井グループの活動支援金を使わせていただき、小中高生を100名無料で招待しました。当時の自分のように悩んでいる10代の子供達と映画を通して交流することができました。今後も積極的に活動を頑張ります。ありがとうございました。
最終通過時コメント: 最終審査に通過して感じたことは、単純な喜びだけではなく、作品を作り続けることへの大きな責任でした。映画は1人では作ることができません。ずっと探していた空想を現実にしていく筋道を、この三井みらいチャレンジャーズオーディションを通してやっと見つけました。通過の知らせをいただき、背筋が伸びる思いでいます。私はこれからもより一層の熱を持って、自分自身の人生を物語のために生きていきたいです。

田中亜希子たなかあきこTANAKA Akiko

2025年度コメント: 皆さまからのご支援により、2024年度は約400席のI'M A SHOWという広い会場で「学生ミュージカルガチバトル」を開催することができました。学生たちはのびのびと実力を発揮し、決勝大会では満席の客席で臨場感あふれるステージをお届けできました。今後の大会発展のため、現在協賛企業さまを募集しております。引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。
最終通過時コメント: この度は素晴らしい機会をいただきありがとうございます。通過の結果が届いた時、嬉しすぎて一人で歌い踊ってしまいました！自分の中でふわふわとやりたいと思っていたことが、このオーディションを通して明確化でき、どんな結果になっても参加して良かったと思える充実した期間でした。スタートラインに立たせていただいたので、一層気を引き締めて、ミュージカル業界の未来のために活動していきたいと思います。

向井響むかいひびきMUKAI Hibiki

ポルト大学大学院

2025年度コメント: 24年度は乙女文楽の海外公演に向けて制作をしながら、人と人のつながりを大切にし、私の研究や活動に興味を持っていただいた、劇場関係者、舞踏家、能楽師、音楽家、美術家の方々とたくさんのコネクションを作り、自分の世界を広げることができました。能楽とバレエのための新作、そしてグルベンキアン財団の委嘱で大オーケストラの新作をかけたことは大きな成果です。今年度も、日本と海外からの委嘱の他、乙女文楽の最新作の日本公演を行います。三井グループの皆様による多大なるご支援に心より感謝申し上げます。
最終通過時コメント: このような貴重な機会を頂き、大変光栄です。私は日本の伝統演劇である「人形浄瑠璃」に焦点を当て、アーカイブ資料から復元、デジタル化し、復元された人形劇から、社会の事象、歴史や記憶、関係性を再解釈した、新たな音楽芸術作品の制作を行っています。日本の誇る美しい伝統芸能をたくさんの方に知ってもらう、日本の強みを世界に発信するプロジェクトです。乞うご期待ください。

三井グループ350周年記念事業

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事業・社会活動部門

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